第二十四夜 – キノコパワーで蛹化するの巻(2009.11.08)

Drive to 2010

第二十四夜 – キノコパワーで蛹化するの巻(2009.11.08)
いよいよ佳境となってまいりましたDrive to 2010。本日はついに
戸川の純ちゃん登場で御座居ます。チケットがあっという間に完売
したという話を聞いていたので、たぶん混むだろうとは思っていた
のだけど、まさか「ケラの日の1.2倍」くらい人が入るとは夢にも
思いませんでしたな。さすがと言うか、改めて「戸川純」という人
の持つカリスマ性を目の当たりにした気がします。愛されてるなあ。

<LIVE STAGE>
・キノコホテル
・戸川純

<BAR STAGE>
・JON(犬)

というわけで開演前からギュウ詰め基本モッシュ気味という状態の
ままオープニングアクト「キノコホテル」が登場。Drive to 2010
初日にBARステージで演ってた「毒キノコホテル」を目撃して以来
ワタシの心から離れなくなってしまった罪なバンドで御座居ます。

大きなステージで見るのは初めてだったんですが、いやもう非常に
良かったです。好みの音やらジャンルやらといった「趣味嗜好」を
四の五の言わさぬ勢いで強引にねじ伏せてしまう圧倒的カッコ良さ。
この日の客層は純ちゃんファンが多数を占めていたと思うのだけど
演奏開始して物の数分で完全にお客のハートをガッチリゲットして
しまう力量はもはや「見事」の一言。改めてマジ惚れしちゃったぜ。
演奏もさることながら、ヴォーカルのマリアンヌ東雲さんの声質が
またハスキーでセクシーでイイんだこれが。5、60年代の映画的
というか、ちょっと演劇がかった独特のセリフ回しが個人的にツボ。

てかこれはもう、アレコレ書くよりも是非生で見て頂きたいですね。

今度ワンマンやるみたいなんで、良かったら誰かご一緒しましょう。

ちなみにマリアンヌさんは某「原爆スター階段」の日に最前列で
盛り上がっている最中にダイブした人と激突し肋骨にヒビが入った
とのこと。何つーか色々スゲエなこの人!名誉ノ負傷デアリマス。
自分も逃げ回ってないで前方の列に突撃すれば良かった。…のか?

そしてついに「戸川純」登場。個人的には3年ぶりの生純ちゃん!!

何だかもう嬉しくてたまりませぬ。我ながらホント好きだよなあ。


幕が開くと同時に「コンドルが飛んでくる」!いきなり平沢曲来た!

骨折が完治していないため(噂で「足の骨折った」と聞いていたの
だけど、よくよく聞いたら「腰の骨」だそうな)椅子に座って杖を
突きつつのライブではありましたが、何はともあれ元気にステージ
に出てきて歌ってくれるだけで自分的にはもう感無量で御座います。

本日のメンバーは戸川純(Vo) 中原信雄(B) 、デニス・ガン(G)、矢壁

アツノブ(Dr)】 そんでもって最近見まくりのライオン・メリィ(Key) !
山口さんや福間さんの電子音ゴリゴリなYAPOOSも決して嫌いでは
ないのだけど、やっぱ個人的にはメリィさんのシンセ音でのYAPOOS
が好みなんで、再び純ちゃんと演ってくれたのは嬉しい限りですね。

しかしながら本日の戸川純はかなり凄かった。本人は「病み上がりで
ファルセットが出ないんだけど、ゴメンねー」とか言ってましたが、
出ないのはファルセットだけで、あとはもう異様な程に声が出る出る。
これまで見てた戸川さんって割と後半になると疲労で歌がボロボロに
なったりしてたんだけど、今回は全くブレず。こんな歌える人だった
っけ?!すげー!「玉姫様」や「踊れない」など初期の曲も演ったの
だけど、当時の声と比較しても全く遜色のない伸びと艶。何というか
この日は「歌の神」が降臨してましたね。入院生活を終えてからは
リハビリとして2ヶ月に一度の頻度でライブを行っていたそうですが、
継続して歌い続けてきた効果が現れてきたということなんでしょうか。

曲目はライブの定番ぞろいとはいえ、自分にとって思い入れのある曲
ばっかりで踊り死ぬかと思った次第。このイベントでいちいちセット
リストを挙げて行ったら切りがないと思ってこれまで書いてなかった
んですが、今回ばかりはちょっと記念に残しておきたいのでメモ。

1. コンドルが飛んで来る
2. 肉屋のように
3. ギルガメッシュ
4. 夜が明けて
5. Fool Girl
6. 私の中の他人
7. 赤い戦車
8. ロリータ108号
9. 金星
10. 踊れない

休憩

11. ラジオのように
12. シアー・ラバーズ
13. 諦念プシガンガ
14. 吹けば飛ぶよな男だが
15. 玉姫様
16. バージンブルース

17. 東口トルエンズのテーマ(改め「女優・戸川純」のテーマ)

18. ヤプーズのテーマ
19. 電車でGO
20. バーバラ・セクサロイド

21. レーダーマン

そしてアンコールは必殺「パンク蛹化の女」!一気に前方へと殺到し

狂気乱舞する群衆。会場はすっかりミチロウのライブみたいな様相に。
病み上がりだろうが50歳直前だろうがお構い無しに超満員のロフトを
モッシュ地獄へと変貌せしめるカリスマ性。これが「戸川純」ですよ。
やっぱりこの人って天性の「巫女」気質なんだなー、とか思ったり。

ともあれ全22曲、15分の休憩を挟みつつも、ほぼ2時間に渡る怒濤の
ライブでありました。全然ケガ人のやる内容じゃなかったですね(笑)

ワタクシ的には平沢進の「金星」をカバーしてくれたのがなんとも
嬉しい限りでした。珍しくピコピコしてないけど、いい曲だよなあ。


というわけで、自分にとってのDrive to 2010最大の山場も無事終了。
まだ見ておきたいライブがチラホラあるとはいえ、実感としては何か
もう「終わっちゃった」感があって、ちょっと寂しい気分ですね。
夏休みが終わる数日前の「やるせない感覚」に近いかも。ああああ。

おまけ

■ 本日のお犬様


オルガンの弾き語りをします。犬が。
前に有機生命体のマリリンさんと組んでBARステージに出演してる
のは目撃したんですが、今回は共演者も無しで完全に独演会状態。
本当は生で見たかったんだけどあまりの混雑っぷりで、とてもBAR
ステージに移動するどころの話ではなかったため、幕間で流される
映像で延々と拝見しておりました。おかげで待ってる間も全然長く
感じなかったからいいんだけど。

可愛い風を装いながらもその実不協和音出まくりで闇の匂いがする

奇怪な演奏をしつつタラちゃんみたいなロリボイスで意味があるん
だか無いんだか判らない様な歌をひたすら歌いまくる着ぐるみの犬、
とまあそれだけでも結構シュールな世界なんですが、さらに映像を
通して見るとことさら違和感が増して、何だかデヴィッド・リンチ
とかシュワンクマイエルの映画を見てる様な妙に不安な感覚に陥り
ました。妙にクセになる不可思議な味わいで思わずCD買いそうに
なってみたり。てか同じ曲2回もやるから憶えちゃったじゃないか!


コメント

2009年11月07日 16:58
戸川純はヒットメドレーですなぁ
特別ファンだった訳じゃないけど
ほとんどの曲知ってます
ボクは来週の月、火、といよいよ

意を決して行こうと思ってます。
よかったら逢いましょう


maru 2009年11月08日 21:40
やー、すごい良かったですよ戸川さん

残念ながら月曜は欠席する予定ですが、火曜は参戦

いたしますので良かったら是非お会いしましょう

プラスチックス!

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