第十夜 – 過去の未来で脳溶けるの巻(2009.10.15)

Drive to 2010

第十夜 – 過去の未来で脳溶けるの巻(2009.10.15)
そんなわけで「Drive to 2010」も何だかんだともう10日目。楽しい
時間というのはあっという間に過ぎ去ってしまいますわね。泣いても
笑ってもあと20日!…って、まだ20日もあるのか。体力持つかしら?
ちょっと休み休み行こうかしら?と、悪魔の囁きが一瞬脳裏を過るも
否!今からそんな弱気でどうする!這ってでも、ドーピングしてでも
行け!行って死ね!と心の天使様が言うので、頑張りたいと思います。
つーかどっちが天使で悪魔なのか、もはや判らなくなって参りました。

 おっくすりー飲もーう! デパス パキシル コントミン
 魔っ法ーのー コトバ! リーゼ リタリン レボトミン

      (アーバンギャルド「ファッションパンク」ヨリ)

というわけで本日は「手塚眞プレゼンツ」。ヴィジュアリスト手塚
眞氏のセレクションによる、過去と未来が同居する夜で御座居ます。
しかし手塚さん、年を経るごとにお父様そっくりになっていくなあ。
どーでもいいですが「ヴィジュアリスト」って「ハイパーメディア
クリエイター」に唯一匹敵する肩書きですよね。80’s臭がたまらん!

<LIVE STAGE>
トンチ
dip in the pool

FILMS

<BAR STAGE>
<HONDALADY presents”MODELROOM:EXTRA”>

沢瀉(OMODAKA)
レオパルドン
HONDALADY(ゲスト宍戸留美)

ライブステージ最初の出演者は、スティールパン奏者の「トンチ」。
スティールパンの生演奏ってほとんど聴いた事が無かったんだけど
エフェクターで歪ませまくった音に不可思議な歌声が絡み合い非常
にキテレツで心地よい世界を作り出しており、かなり良かったです。
音的にはちょっと「ASA-CHANG&巡礼」みたいな感じだったかも。
2日目に出演した「うにごはん」にもゲスト出演したとの事ですが
その「うにごはん」を見逃したんだってば!

■ 本日のお目当て01「dip in the pool」




女優・甲田益也子と作曲家・木村達司によるユニット。甲田さん自身は
映画「白痴」や細野晴臣によるユニット「LOVE, PEACE & TRANCE」
などで存じ上げていたものの、「dip in the pool」としての活動を見る
のは今回が初めて。当初はどちらかというと「甲田さん見たさ」が優先
だったのですが、実際に聴いてみるとめちゃめちゃ好みのサウンドで、
一瞬にしてドハマりしてしまいました。何というか、コクトーツインズ
とかジュリー・クルーズからGoldflappあたりまで通じる「暖かな闇」
を感じる音。ああああ気持ち良過ぎるっ!てかこんなん日本でやってる
人達がいたのね。しかも20年以上前から。うー、リアルタイムで聴いて
なかったのが悔やまれますな。当時何で引っかからなかったんだろう?

まあ、こうやって時を超えて出会ったからこそ「味」とか「良さ」が
判る、というのも確かにあるんでしょうけどね。

ちなみに甲田さんは若い頃と全然変わらずどこまでも美しかったです。
ステージ上に出てきただけで、存在感が桁違い。女優のオーラですな。

■ 本日のお目当て02「FILMS」



噂はかねがね聞いていたので是非一度見たかったのだけど、なかなか
機会が無くて結局今日が初見……だったにもかかわらず、80年代の
美味しいとこを凝縮したみたいなキラキラしたサウンドに30年分の
重厚感が加わった異様に完成度の高いステージで一気に引き込まれて
しまいました。カッコイイいいい!とりわけ赤城忠治。かなりイイ
ですよこの人。ああああもっと早く聴いておけば良かったなあああ…
って、何だか今日はこんな感じの出演者ばかりですね。すれ違いと
時空を超えた出会い。運命的ですな。愛は、時を駆ける(カドカワ)
いやまあ、単純に自分が不勉強なだけなんだけどもさ。精進せねば。

今回はオリジナルのメンバー4名(YAPOOSの中原さん含む)に
加え、サポートとしてギターに窪田晴男(おおお!)、シンセに
森岡賢(おおおおお!)が臨時加入。森岡さんは何だか全身から
「FILMS好き好きオーラ」が出まくりで、演奏しながらチラチラ
赤城さんを見ていたりと、何だか片思い中の女子中学生みたいな
感じになってました(笑)何だか急に親近感が湧いてきたよ!?
この方が「ガチなニューウェイヴ側」に来るとはソフトバレエの
時は予想だにしなかったけど、そういや前に平沢師匠のサポート
とかしてたっけね。しかし全っっ然、外見変わらない人だよなー。

それと対照的に窪田さんはすっかり恰幅が良くなって最初誰だか
判らなかったんですが(失礼)演奏は本当にカッコ良かったです。
サエキさんプロデュースの日に手塚氏の前でFilmsと窪田さんが
競演って、何だか歴史の重みを感じるなあ。ちなみに窪田さんと
赤城さんがお互いに「忠治」「晴男」と呼び合ってるのが、自宅
練習中の高校生みたいで個人的にツボでした。いい関係ですよね。

今回のメンバーでのFILMSはたぶんもう二度と見れない、とのこと
だったけど、そんな事言わずに2度3度演って頂きたいものです。

■ 本日のテクノアイドル

そうそう、BARステージでは「宍戸留美」さんが出演していたの
でした。リアルタイムを丸っきり知識が無いまま過ごして、今日
初めて顔を知ったという次第。これもまた運命なんでしょうか。
何気に「Drive to 2000」に出演してたという驚愕の事実も発覚w


という感じで10日目も無事終了。やっぱライブっていいよな。でへ。
つーかコレが終わったら間違いなく「腑抜け」になってしまうなー。

17日のケラ以外はまだチケット残ってるらしいので、都合のつく方
是非ご一緒しましょう。10年に1度ですよ!次は何人か死んでるよ!
てか正直1人で行くのが寂しいので誰か助けて下さいお願いします。

ケラの日も当日券が出るみたいですので、諦めてた人もまだまだ
間に合うよ!純ちゃんもまだちょっと残ってるみたいです。いざ!


コメント

2009年10月16日 00:49
dip in the poolって写真専門学校の授業でビデオ見せられて知ったよ!
まだ活動してるんだ。すごい!
そのビデオ持ってきた講師が嫌な奴だった。
dip in the poolのCDも持ってるんですが、どうもその嫌な講師の顔が
浮かぶのよ。だから聴いてない。 出会いって重要ね。


maru 2009年10月16日 01:19
あー、何か判ります。あるよね。女の子と付き合ってる最中に頻繁に
聴いてた音楽がその子と別れた途端に全く聴けなくなったりとか(笑)
別に音楽自体に罪は無いのだけど、やはり自分の歴史のBGMとして
使用してしまった曲というのは妙な「想い」が入ってしまい、好くに
しろ嫌うにしろ、もう「その楽曲そのもの」としては聴けないという
事は往々にしてある気がします。仕方ないのよ、人間だもの(みつを)

dip in the poolはしばらく活動休止していたらしいのだけど、今年に
入ってから再開したみたいですね。久々に引っ張りだしてみたら意外と
すんなり聴けるようになっているかもよ?


2009年10月16日 07:26
dip in the pool !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

驚き!
ああービックリしたー!
まだ、やってるのね。久しぶりに聞きました、その名前。甲田サンは80’s
オサレ文化女子、アンアン購読者、ハウスマヌカン(笑)、カタカナ職業
憧れティーンズの憧れの星。元はモデルさんなんです。まさに80’sを体現
した存在。いやー貴重です。懐かしすぎです、オッサンとしては。コムデ
ギャルソンのファッションで決め、無駄にインテリアに凝りまくり、誰も
見ないのに大きなスクリーンでいつもオサレな映画なんかを流しているカフェ
バーに行きたくなってきました。そんで、最近読んだ本の話、「浅田彰の言う
逃走って、結局さー」『記号論っていうのはさー」なんて知的に見えたりする

会話を思い切り背伸びして、空虚に時間を過ごしてみたりするんです。
「あー、なんだかアンニュイな気分だね。」

そんな人たちに最適の音楽でした。昔の俺か!?

個人的にも実は思い出深いグループでした。お伝えしたい事はまだありますが
場所柄ここ迄。当時の貴重なパンフ今度お見せします、これは、珍しく自慢です!


maru 2009年10月18日 15:13
なるほど、dip in the poolって言われてみれば雰囲気的に「他人とは
ちょっと一線を引いておきたい」「トンがってるワタシ自身が大好き」
系の人間が率先してハマりそうな匂いがしますよねー。って、それは
まさしく今回の自分じゃないですか!

とりあえず僕も六本木のおされプールバーでカンパリソーダ飲みながら
“ネクラでビョーキなボク”を演出しつつ「え?まだロックとか聴いてる
わけ?ダサくない?これからはこーいうサウンドがINなのよ」みたいな
会話を堪能してみたかったです。生まれるのが10年遅かった(笑)

パンフレット楽しみにしております

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