第五夜02 – へんたいよいこに洗脳されるの巻(2009.10.09)

Drive to 2010

第五夜02 – へんたいよいこに洗脳されるの巻(2009.10.09)
と、そんなこんなで第一目的の東京タワーズを堪能し、次の出演者である
栗コーダーカルテットを見るべくホールに移動。本当はBAR STAGEの
方で出演してたダンボールバットも見たかったのだけど、栗コーダーと
被っちゃったのがマズかったなあ。ま、いずれ見る機会もあるじゃろう。

というわけで本日のお目当て02「栗コーダーカルテット」


メトロトロン10周年か何かで知って以来、是非一度生で見たいと思って
いたものの、機会を逃しまくった挙げ句いつの間にやら10年経っていた
という自分にとってはすれ違い続きなバンド。ようやく念願叶ったなあ。
ごってり濃厚で押し付けがましい音楽も好きなんですけど、たまには
こーいう呑気で可愛くてまったりした音楽も良いですよね。個人的には
生・ピタゴラスイッチが聴けて大変満足です。

そしていよいよ本日のお目当て03、というか自分的にはこの企画全体を
通しての最重要出演者である「ムーンライダーズ」の登場でございます。
07年・08年と連続して見逃してしまったので実に3年ぶりのライダーズ。
しかもLOFTに出演してるの見るのは初めてだったので喜びもひとしお。


LOFTでやる時のライダーズはガッツリ飛ばしてくる、という噂は小耳に
挟んでいたので事前からかなり期待していたわけですが、開演前のBGM
が「へんたいよいこ」の歌だったあたりで噂が真実であると確信w

楽曲は80年代初頭のアルバム「マニアマニエラ」と「青空百景」収録の
曲が中心で、それ自体は所謂「ライブの定番曲」ばかりだったんですが、
もはや原曲が判らないほどにギッタンギッタンにアレンジしまくりで
ほとんどプログレ・ノイズバンドみたいになっている有様。中学生の頃
出会って以来延々聴き続けておりますが、こんなライダーズは初めてで
かなり衝撃的でした。還暦直前にしてなおファンを裏切り、度肝を抜き
続けるこの反骨精神。ヤバいです。どうかしてます。カッコ良すぎです。
いつもはライブに行っても知ってる曲ばかりなので結構マッタリ聴けて
しまっていたわけですが、今回の演奏はかなり胸がトキメキましたね。
何というか、結婚生活も20年目くらいになりだんだん「居る事が当然」
みたいになっていた夫婦が、それまで全く知らなかった相手の意外な
一面を見て改めて惚れ直してしまう的な状況ですか。よく知らないけど。

とりわけ自分としてはKのトランク→21世紀の精神異常者(クリムゾン
のカバー)という流れが最ビックリでした。よもやムーンライダーズが
クリムゾン弾くのを目の当たりにする日が来るとは夢にも思わなんだ。
あと「バースディ」とか「便利な発電所と温和な労働者」といった普段
あまりやらないような(ヘンな)曲を聴けたのも嬉しかったですね。
てか慶一さんのヴォーカル、何か年々上手くなってるよーな。気のせい?

ともあれここ数年で見たライダーズの中では一番良かった気がします。
心底大満足。老年期と呼ばれる年代に突入してもヘンに老成したりせず
若い時分と同様の貪欲さをもって変化・成長を続けていくという姿勢は
畑こそ違えどモノを作る人間として真摯に見習いたいところですね。
つーかこの日の演奏DVD化とかしないかなー。絶対買うんだけどなあ。

コメント